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2008-01-23

ワンちゃん

大家好! 最近の寒さと懐の寒さとが比例する法則性に悩むquattroです。


先日、第138回芥川賞と直木賞の発表がありました。


直木賞 桜庭一樹(さくらばかずき)  「私の男」
芥川賞 川上未映子(かわかみみえこ) 「乳(ちち)と卵(らん)」

が受賞されました。 今回はどちらとも女性作家が受賞され話題になりましたが、
どちらもまだ読んでないので近々読もうと思います。





今回は紹介するのは
芥川賞にノミネートされていた



「ワンちゃん」



ワン




犬の名前?





違います。


主人公の中国人「王さん」のニックネームです。


作者は


楊 逸

楊



中国・ハルビン市出身。
23歳で来日し日本語を学び、在日中国人向けの新聞社で社長秘書として働きながら、
中国語で詩やエッセーを発表。
現在、東京都内で中国語講師として勤務


中国人で、なおかつ日本語以外を母語とする書き手が芥川賞にノミネートされたのは
初めてということで話題になりましたが、今回は残念ながら受賞はなりませんでした。



しかし、先行でおこなわれた
第105回文学界新人賞を受賞しています。
この文学界新人賞は、
第1回目の受賞者石原慎太郎氏をはじめ 数多くの有名作家を世に送り出しており、
50年余りの歴史の中で外国人の受賞が初めてのことだそうです。
楊 逸




■簡単に内容紹介■
ワンちゃんは働き者。
旦那と姑に仕えながら、農村の男たちを中国に連れて行き、
集団見合いをさせるユーモア溢れる物語


■内容紹介■

<以下 ネタバレになります。購入される予定以外の方のみ反転してください>

主人公はニックネームが「ワンちゃん」だという中国人女性「王愛勤さん」。

「ワンちゃん」は勉強嫌いで高校にも行かず

15歳で縫製工場で働き始め 自分の工場を持つまで 苦を言わず常に前向きで努力家でした。

中国人と結婚しましたが、離婚。
離婚で無一文になったワンちゃんが執拗に金目当てに追ってくる遊び人の元夫から逃れるために
国際結婚という道を選んで日本の四国の片田舎へ嫁いできます。

外国へ行く手段として選んだ無口の夫とは会話もなく夫婦らしい生活はなく、
年老いた姑の介護に精をだします。
自分が家族の一員としての存在意義を求めるようになるが、
次第に自立しなきゃと意識するようになり
不自由な日本語ながらも身振り手振りで地元の婚姻紹介所と提携を結び
中国の田舎の女の子を紹介するようになっていきます。
中国と日本、国は違えど、田舎と田舎同士だったらトラブルが少ないだろうという考えです。

日本の独身男性陣を引率し中国でお見合いするさせ、
無事結婚式を挙げるさせていきます。

参加者の男性一人に接しているうち好感を抱くようになったが
人妻の身を弁えて涙を呑んで彼に花嫁の世話をしました。
同時に介護を尽くした姑の死により孤独の淵に落とされるワンちゃん。


相見恨晩
「もっと早く出会っていればよかった。でもたとえ遅すぎてもあなたに会えてよかった。」



という言葉が心に残りました。





ワンちゃんの半生を冷静に客観的な文筆で綴られており、
お見合いツアーに参加した数人の日本人男性像やその他の人間像も
リアルに描かれた秀逸の作品でした。


大変面白い内容で、来日20年 日中両方の事情をよく知っている人でないと書けない内容だと思いました。




次回の作品にも期待がもてます。



今回も意外な場所で中国語を勉強したquattroでした。



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theme : 中国語
genre : 学校・教育

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